・平発(併発,平行,競争)反応,その2

では,先の問題で,あらかじめ餃子をお兄ちゃん用,弟用にお皿を分けて与えてみたときの餃子の減り具合はどうなるでしょう?
  お兄ちゃんはあっという間に平らげる
  弟はゆっくりとしか食べられない,でもお兄ちゃんにはとられない
この反応式を考えてみると,
  A1→B
  A2→C
という独立の減少になります.
その際,t=0において,A0=A1+A2,とし,A=A1+A2とします.
その計算結果は単純に,二つの指数関数の和,となり,

となります.

この反応はなにも独立した二つの反応と考えなくても,

という,逐次+同時反応でもかまいません.
ただし,最初の反応,Aが分かれる際の反応,k0,はそれ以降の反応,k1,k2,に比べて早いという前提があります.
最初に兄弟で餃子を分けてから食べる,という感じですね.

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